神尾真由子
今朝、テレビで今年のチャイコフスキーコンクール ヴァイオリン部門で優勝した神尾真由子のドキュメンタリー番組をやっていた。
バイオリンについて、コンクールや、日々の生活やら、コンサートツアー、理想の男性、オフの過ごし方、1時間半ぐらいの番組で色々なことをインタビューや、記録映像を紹介していたけど、楽器について、なかなか興味深い話があった。
彼女が使っている楽器は、ストラディヴァリ(サントリーが貸しているらしい)。それについて語っていたことがなかなか興味深かい。
彼女はそのストラドを6年ぐらい使っているそうだが、最初の1年ぐらいはなかなか思うように音が出なかったそうだ。
今日はMSEの練習があり、その反省会でこの話をしたのだけど、ストラドやアマティを初めとするいわゆる名器と言われている楽器はおそらく耳元で聞こえる音とホールの客席の隅のほうで聞こえる音とに大きな相違がない、だから名器と言われる。多分、彼女がストラドの前に使っていた楽器は、いい楽器かもしれないけど、耳元と客席で聞こえる音に違いがあるから、客席で良く聞こえる音と耳元で聞こえる音の間に翻訳作業をしながら弾いていたから、ストラドに変えてから、その翻訳をやめるのに1年ぐらい、かかったんだろうね、という結論になった。だから、経済事情が許せば無駄な努力をしなくて済むように早いうちから良い楽器を使うのがいいのよね。値段をつけられないストラドまでいかなくても2800万の楽器で充分、それは感じたもの。
もう一つ、見ながら深く頷いてしまったのは、「どんなに良い楽器を弾いても、あくまで“その人の音”であることには変わりは無い。良い楽器はそれを少しグレードアップするだけ。」という言葉。これと同じ言葉が昨日の明鳴楽舎の反省会でも出ました。練習の時に、たまに人の楽器を「ねぇ、弾かせて~。」といって弾いてみることがあるけど、楽器それぞれに耳元で感じるキャラクターの違いはあるけど、私が弾くと、どれを弾いても、聞いている人には「ゆきんこの音だよねー。」と、言われる。これは別に私だけでなくて、誰でもそう。弾く人それぞれの「こういう音で弾きたい」という思いと、それぞれのテクニックとか癖とかそういうもので音は決まるのだろう。
その一方、弦を変えるだけ、つまり、少ない投資で案外簡単に「弾きたい」と思う音に近づいてしまったりするから、なかなか奥が深い。
そうだ、そろそろ弦の取替え時なのだけど、また、新しい弦が出たみたいだし、どうしたもんだか。買い置きのVISION TITANIUMにするか、新発売のWARCHAL BRILLIANTにしてみるか(なんったって自他共に認める新らしもの好きだもんね)、それとも無難なところで今と同じLARSEN TZIGANEにするか、うーむ・・・。
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