二期会“ドン・ジョヴァンニ”通し稽古を見学しました
二期会が11月23日、24日、26日、27日に日生劇場で行うモーツァルトの歌劇“ドン・ジョヴァンニ”の通し稽古の見学会の抽選に当りました\(^0^)/
公演はダブルキャストで行われますが、24日と27日に行われる公演の稽古でした。
稽古見学に先立ち、オペラや“ドン・ジョヴァンニ”のストーリー、見どころ、聞きどころのレクチャーが小1時間ほどあり、いよいよ見学です。稽古場は体育館に設えられており、キャットウォークから見学しました。
割りと上手(舞台に向って右手)端のほうで見ることになったので、稽古が始まる前は舞台がちゃんと見れるのかな、と思いましたが、これが舞台も舞台裏も良く見えて、本番の会場では見ることのできないものも見ることができて面白かったです。上の写真はドン・ジョヴァンニとの決闘に倒れた騎士長が亡霊となって蘇るシーンの出を待っているところです。舞台袖で歌手の斉木健詞さんから騎士長になる様子を見ることができました。
ドン・ジョヴァンニ、この日は宮本益光さんが演じてましたが、本当にセクシーでカッコ良かったです。ちょっとしたところで見せる笑顔が実に素敵で、あの笑顔で、女の人、みんな、なびいちゃうんだろうなぁ。まさしく稀代の女たらし、 うーん、一度でいいから口説かれてみたいです。
女性にモテるドン・ジョヴァンニを演ずるからには、とにかくカッコ良くないといけないんですね。単にイケメンなのではなく、ちょっとした仕草や表情、身のこなしや声のトーン、そういったこと全てがカッコ良くて、彼にちょっと笑いかけられただけで、女の人たちはみんな、少女漫画のお星様キラキラのお目目になってしまう。そんな感じです。
また、対する3人の女性たちも貴族のお嬢様や村娘、声にそれぞれのキャラクターが出ており、一口にソプラノといっても単純にそれでは括れないんだなぁ、と思いました。
クライマックスの騎士長によってドン・ジョヴァンニが地獄へ落とされる場面は、歌い手さん同士、火花が散るような緊張感。稽古でさえこれなのだから、公演、観に行きたくなりました。
今回の公演はライン・ドイツ・オペラとの共同企画で、カロリーネ・グルーバーによる演出です。今日は衣裳やメイクは稽古用のものでしたが、衣裳はロココから現代の様式がミックスされていたり、今までにない演出が凝らされているそうです。そうか、そういうことなら、もっと、対訳やDVDで予習してから行けば良かったなぁ(実はそのへんのところはよくわからなかった・・・)。
伴奏はオーケストラではなく、コレペティトールによるピアノでしたが、臨場感があり、時間が過ぎるのがあっ!という間でした。なかなか見ることのできない素敵なものを見せていただきました。二期会さん、歌い手のみなさん、ありがとうございました。公演のご成功をお祈りいたします。
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